第10章 特別だから・・・
はぁ、一気に疲れた。
けどこの後は柊とご飯!
「綾斗くん、今日の集まりのことだけど・・・」
学級委員の仕事を一通り説明された後、今月のスケジュールについて話があった。
今月は新入生との歓迎会だ。
僕達の学校では毎年レクレーションを行う。
1年から3年までのグループを作り、ゲームを行う。
学級委員の仕事は何がしたいかアンケートを取る事と、グループ分けだ。
「早めに進めていた方がいいと思うんだ。明日アンケートを取って、グループ決めの時間を先生に設けて貰わない?」
「そうだね。そうしようか。」
早速職員室に向かい、先生に相談をした。
あかりさん、頼りになるな。
「ごめん!柊!遅くなった!」
「お疲れ様。・・・山本さんも。」
「う、うん・・・じゃあね、綾斗くん。」
男子が苦手だって言ってたな。
本当だったんだ。
声かけられて少し戸惑っている。
「明日ね。あかりさん。」
先にあかりさんが教室を出る。
柊と2人きりになる。
「じゃあ、行こっか。お腹空いた。」
「綾斗さ・・・山本さんの事下の名前で呼んでるんだ。」
「え、うん。」
「そっか・・・」
?
元気がない。
体調でも悪いのだろうか。
「柊?大丈夫?今日ご飯食べいける?」
「え?あぁ。・・・問題ないよ。」
楽しみにしていたのに、何か空気悪い。
どうしてこういう時にテンション下がるの。