第6章 距離
「ごめんなさい、ごめんなさい」
目にいっぱい涙を溜めながら。
そう懇願する彼女はすごくキレイで。
「……かわいいなぁ、ほんと」
左手をハンドルから外し、華の頭を撫でてやると。
びっくりしたように顔を上げて。
涙をたくさん溜めたおっきな瞳を見開く華。
その顔が。
表情が。
どれだけ男を煽るのか知らないんだ。
「教えてあげるよ、華」
「薔、さま?」
「気持ちいいこと、してあげる」
だからたくさん、泣いていいよ。
たくさん泣かせてあげるから。
「━━━━━━っ、しょ、さまぁ」
ネクタイを外して。
助手席のヘッドレストに両手ごと縛り付けて。
制服を、乱していく。
制服のボタンを外す時間さえも惜しくて、ただ捲り上げただけのまま、下着だけをずらして膨らみの片方へとかぶりつく。
片方は、親指と中指で摘まみながら、人差し指で中心をカリカリと引っ掻いた。
「ひ、っやぁ……っ」
途端に。
ビクン、と仰け反る華の身体。
「これ、好き?ここ擦られるの、気持ちいい?」
「や、ぃあ……っ、やめ……っ」
びくびくと身体を震わせる華を、休むことなく責め立てる。
両手を使って胸の先端をカリカリと引っ掻けば。
「ぅ、っぁ、━━━━━ッッああ!!」
痙攣した彼女の身体は。
ビクン、と大きく仰け反り。
次の瞬間息を荒げながら一気に脱力した。