第1章 お嬢様の好きな人
「あ……っ、やぁ」
「嫌、じゃないでしょ?華?」
「………っ」
「素直になれない子は、嫌いだよ?」
そんな。
でもだって……。
そんなこと、口にするなんてはしたないっ、て。
薔さまは言わない?
「華」
「あ……っ、わ、かんな…っ、薔、さまぁ…ーっ」
数学準備室。
支柱に括られた両手は、きつく結ばれていてほどけない。
制服のボタンを全て外し、さらにはスカートまで床へと落とされ。
彼の手は、両足の間の割れ目を何度も何度も往復するのです。
「この前教えたよね?僕のすることが嫌なら、ちゃんと言って、って」
「そんな…っ、薔、さまにされて嫌なことなんて……っ」
「ほんと?じゃぁこれは?嫌じゃない?」
「嫌じゃ、ありません…っ」
どーしよう。
嫌、どころか。
もっとして欲しい。
もっと、触れて欲しい。
こんなことを思っては、はしたないと軽蔑されてしまうでしょうか。
「じゃぁどーして欲しい?言って?」
「……そんな、言えません」
嫌われたく、ありません。
「そう」
「__っ!?ひ、ぅあ……っ、や…っ!?あああっっ」
駄目です。
おかしくなる。
「薔、さま、許して……っ、これ、ほどいて下さい…っ」