第3章 『ご褒美とお仕置き、どっちがいい?』
やっぱり。
薔さまに、いやらしくて下品だと、思われたかしら。
何度か薔さまに舐めてもらったことはあったけど、そんなこと自分からねだるなんてしたらいけないことだったんだわ。
「薔さま、あの……」
「じゃ足、開いて?」
「………ぇ」
そんなあたしの後悔なんて、ただの杞憂、だったのかもしれません。
だけど。
「自分で足開いて見せて?舐められないよ?」
「………っ」
やっぱり、聞き間違えなんかじゃなかったんだわ。
「あ、の……」
「自分で言ったんだよ?」
おずおずと、自分から足を、開けば。
すぐに下着は薔さまによって外されて。
「持ってて?離しちゃだめだよ」
自分の手で、足を持たされた恥ずかしい格好に、誘導されてしまったのです。
こんな格好恥ずかしすぎて。
涙がまた溢れて来ちゃいます。
「薔さま……こんなの……っ」
「離したらお仕置き、ね?」
「そんな……っ」
なんで?
なんで薔さま、今日はこんなに意地悪なんですか?
「……っ!?__ひ、ァあぁっ」
突然与えられた強すぎる刺激に。
体は待ちわびていたように悦び喘ぐ。
疼きが収まらないまま与えられたその刺激は、お腹の奥底をまるで締め付けるような苦しさと、目の前が真っ白く痺れるような快感を連れて来たのです。
「やぁ…っ、やめ、薔さ…っ、まぁ……っ」
体が震えだし、手に力が入らない。
逆に両足には力が込められて、暴れだそうと解放されるのを待っている。
そんなの、あたしに抗う術も忍耐も持ち合わせてなどいないのに。
それすらも薔さまは、支配するのです。
「離したら、僕の好きなように華をめちゃくちゃにするよ?」
「薔さま、薔さま…っ無理、無理です……っ力、はいらな……っ、やめぇ、息、やだぁ…っ、薔さまぁ」