第3章 『ご褒美とお仕置き、どっちがいい?』
痺れる。
頭から爪先まで全部、震えが止まらない。
「は、あぁっ」
ツンツン、て、つつくように舐められたかと思うと舌全体で今度は食べられているように薔さまの歯が時々当たって。
吸ったり、甘噛みしたりを繰り返す。
音でさえ、あたしの聴覚を経由して脳を犯すのです。
「も、だめぇ___ッッ!!」
ビクビク、と。
大袈裟にしなる体はもちろん、簡単に両足を解放し。
両手は今や、シーツを掻き抱いている。
「はぁ…っ、は…っ、は…っ」
苦しい。
苦しいです、薔さま。
「薔さまぁ」
熱い。
お腹の奥が、うずいて。
助けて、薔さま。
「華苦しい?」
「苦し…っ、です」
「もっと?」
「もっと、もっと、してぇ……?」
こんなのおかしくなっちゃう。
薔さま。
熱い。
「ね華」
「……」
「これからもっともっと、気持ち良くしてあげる」
「……っ、と?」
「うんそう」
チュ、て。
小さく触れるだけのキスを、降らせて。
「だけどちょっと辛いかも。我慢出来る?」
「ぇ」
「すぐに気持ち良くなるから、ね」
にこり、と微笑む薔さまに合わせた視線。
そのまま、薔さまに視線を預けていれば。
「____ッッ!?」
つぷん
って。
何かが入って来るような、はじめての感覚。
「……っや!?何…っ」
「大丈夫、今、ゆっくり入れてるから」
「い、いれ……?」
「指」
「____ッッァふぁぁっん」
何。
何、これ。
奥。
ずっと奥まで、指___!?
「薔、さま……っ」
駄目、怖い。
怖い。
薔さま。