第3章 『ご褒美とお仕置き、どっちがいい?』
恥ずかしい。
こんなこと、自分からねだるなんて。
だけど体が熱くて熱くて、自分でもどーしようもないんです。
「はは…っ、まぁ、上出来かな。よく言えたね、えらいよ華」
「薔さま」
薔さまの笑顔に、ホッと安堵する。
「触るのは、指?舌?どっちが好き?」
「!!」
まだ、続くのですか??
早く、触って頂きたいのに。
「………薔、さまぁ」
あたしにはハードルが高すぎます。
「……まぁ、頑張った方かな。じゃぁ、頷いて?」
「ぇ」
「触るのは、ここ?」
「……っ、あ…っ」
真っ赤に熟し、触れて欲しいとねだるその頂へ伸びた薔さまの指先。
「優しく触れる方がいい?」
指の腹で撫でるように触れられれば、知らずに漏れる声。
「痛いくらいのがいい?」
きゅ、と。
強く、痛いくらいにつままれれば、仰け反る体と漏れる高い声。
「指と、舌は?」
「……あぁっ、___ッッァひあぁっ」
指先は強く、つまむように刺激され。
片方は舌で優しく撫でるように転がされる。
刺激の種類も強さも、バラバラに同時にされたら頭、おかしくなっちゃいます…っ。
「どっちも?」
「……薔、さまぁ…っ、それ……っ」
「うん、好き?」
シーツをぎゅ、て、握りしめながら必死で首を縦に振った。
涙が止まらない。
厭らしく高い声も、さっきから止まらない。
何もかもが気持ち良すぎて。
頭、ほんとにおかしくなっちゃいます……っ
「かわいい華」
「薔さま……っ」
「今度は、こっちね?」
「え、あ、___ひぁっっ」
胸の先端を何度も甘噛みしながら、指先が向かうのはもっと下。
「ここも、直接触った方がいいの?」
「……っ」
下着の上から、薔さまの指先が上下に往復する度に聞こえるのは耳を塞ぎたくなるくらいな卑猥な水音。
その音を出しているのは紛れもなく自分なのだと、改めて実感した事実にさらに涙が止まらない。
「華?」
「薔、さま」
「ん?」
「直接、舐めて頂くのは、やっぱりはしたない行為になりますか……?」