第2章 サディスティックな目覚め
プチン、プチンて。
制服のボタンを後ろから外していけば、慌てたように華は僕の手に自分の手を重ねた。
「薔さま……っ!?」
「その手、離してもらえる?僕の言ってること、わかるよね?」
「……はい」
震える手を握りしめながら、おずおずとそこから退かす華を、後ろから笑顔で見つめる。
かわいい華。
入学したての頃は、こーしてもキョトンとした顔して。
「お風呂ですか?」
なんて、聞いてくるだけだったのに。
今は触れなくても、ボタンを外しただけで真っ赤に顔を染めるようになった。
「好意を受けとるってね、こーゆーことなんだよ?」
「え?」
下着の上から、弾力と張りのあるその膨らみへと指先を沈める。
「薔さま……っ!?」
「華は僕以外と、こーゆーことしたいの?」
「そんな…っそんなこと……っ」
折れそうなくらいに首をふる華の目元へと手を伸ばし、涙を拭う。
「薔さま」
「もし、今華に触れてるのが僕じゃなかったら?」
「そんな…っ、薔さま」
「駄目、ちゃんと想像して?今『姫』に触れてるのは誰?」
「薔、さま……っ、ぁぁ…っ」
沈めた指先は、どんどん彼女の膨らみの形を変えていく。
そのままぷくりと主張を始めた頂きを爪で引っ掻くように擦れば。
ピクンピクンと、小刻みに震えだす。
「違うよ、僕じゃない誰かを、想像するの」
「出来な…っ、そんなの、むり……っ、ぃ、あ」
両手で摘まむように擦り合わせれば。
ビクン、と。
彼女の体が仰け反った。
「ごめんね、知ってる」