第7章 LOVEsickness
「さっ、さぁ…?いくらマユリ様でもお答えできかねます…ッ」
かなり動揺して辺りをキョロキョロしちゃう。
「君の想い人に興味はないが、気になるととことん気になるタチでネ。ま、それが研究者の性とも言えるのだが…。で?誰のだ、あれは?」
「いや、あの、その…」
答えあぐねている私に、マユリ様がジリジリと迫り来る…。
こわいこわいこわいーー…!!!
「リコちゃぁああああん!!」
その瞬間、ドドドドド!!とピンク色の人影がこっちに駆けてくる。
「きょ、京楽隊長…!」
「な、なぜ貴様が私の局に…!?」
マユリ様も私と同じになって目を見開いて京楽隊長を見つめる。
「例の雑誌見たよ〜。あれ、僕の使ってくれたんだよね?」
きょ、京楽隊長もやっぱり同じことで来たんだ…。
「今まさにその話をしていたところだヨ。なるほど。意外と抜かりない女だ」
「え?どういうことだい?」
マユリ様が腕を組んで私を細目で見ると、京楽隊長が「え?え?」とマユリ様と私を交互に見る。
_