第18章 FIND your back
「私への謝罪なら現世で十分に聞いたヨ。耳にたこができそうな程ネ」
「はい…」
「まぁ確かにお前は私に無許可で現世に行って勝手に窮地に陥っていた訳だが、貴重なうちの戦闘員をみすみすメノスの餌にさせるのは非常に惜しかった。それだけだヨ」
私は目を丸くしながらマユリ様の言葉に耳を傾けていた。
"気負う必要はない"…。
すごく遠回しにそう言われてるのだけはわかる。
私はうつむいたまま涙を滲ませながら小さく頷いた。
「少し休め。私はこの後も仕事と実験が山積みだからネ」
「はい。ありがとうございます…」
私はソファで横になると、すぐに眠りに落ちた………
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