第2章 This PROMISE will be our CURSE
その瞬間、無意識に感じ取った威圧感と霊圧の大きさにたじろぐ。
ドッとのしかかるような重圧に、私は一瞬息ができなくなった。
こ、これが護廷十三隊の隊長格…。
「まったく、遅いヨ。どれだけ私を待たせる気かネ?」
ひぃ…!
出鼻挫かれたというか早々に怒られてるよ、私〜っ!
早歩きでスタスタ来たはずなのにー!
「すすす、すみません…」
もう緊張して萎縮しちゃって顔も見れない。
混乱してうつむく私の視界には、この隊長の足元しか見えない。
でも、とにかく頭の中で急いでこの隊長が誰なのか検索する。
京楽隊長が着ていたピンク色の着物は見えないし、サイズ的にも狛村隊長より小さいし、浮竹隊長は物腰柔らかって聞くし…。
ダメだ、全然ヒットしない。
目の前のどこかの隊長はソファーに深く腰をかけて足を組み、頬杖をつきながら肘掛けに右手の指でトントンと一定のリズムを刻んでいる。
うわー!
これ絶対イライラしてるやつ…!
粗相の無いようにって教官に言われたじゃない!
落ち着いて〜。
平常心、平常心。
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