第2章 This PROMISE will be our CURSE
それから教官に連れられた私は面談室の扉の前に立った。
「この部屋だ。じゃ、粗相の無いようにな」
教官はそう言って手をヒラヒラさせて行ってしまった。
…って、えぇ!?
紹介までしてくれたっていいのに…。
「はぁ…」
すごく緊張する…。
護廷十三隊の隊長って一体誰なんだろう?
隊長って言ったら、入学式の挨拶でお話をされていた山本総隊長の他に、遠目から京楽隊長と狛村隊長くらいしか見たことない…。
狛村隊長はすごく大きな人で、虚無僧のような藁か何かの被り物をしてたから気になっただけだし…。
京楽隊長は私が護廷十三隊の中でできることなら入隊したいな〜って思ってる八番隊の隊長だからだし。
まぁ、考えても仕方ない!
よし!覚悟を決めろ!
私はコンコンとドアをノックした。
「参りました、英です」
「入りたまえ」
中から男性の声で応答が聞こえた。
聞いたことのない特徴的な声…。
「失礼します」
私はゆっくりと扉を開けた。
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