第6章 To HEARTS
私が深々と頭を下げると、隊長は難しそうな顔をして腕を組んだ。
「…結果的に全て予想以上の見返りがあったじゃないかと多少反抗してこないと、私も張り合いがないのだがネ」
「…すみません。隊長の仰っていることは間違ってないと思ったので…。私、その…局の皆さんに失礼なことしちゃったって思って…何て謝ったらいいか…」
阿近さんたち、本当はどう思って見てたんだろう…。
後でちゃんと謝らないといけない。
ごめんなさい…。
頭を下げたまま顔を上げられずにいると、ポフッと頭の上に温かい手が乗った。
「わかればいいのだヨ。顔を上げたまえ」
私が顔を上げると、隊長は局のみんなの方を指差した。
みんな…笑ってる。
箱の中を開ける度にニコニコしてる。
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