第5章 From CONFLICTS
「ま、君が何処ぞで倒れようが私の知ったことではないが、ふらふらしてあちこち備品なり薬品なりを破壊されでもしたら、私が困るからネ」
皮肉の中に優しさを隠してるだけなのか、それが本心なのか…。
最初はわからなかったけど、今はわかる。
あぁ、この人はただ素直になれないだけなんだなぁって。
だから…今の言葉も本音じゃないってこと、わかってます。
「わかりました。隊長が仰るならお言葉に甘えてそうします。では、お先に失礼します。お疲れ様でした!」
私はお辞儀して来た道を戻る。
ちゃんと休みを取りなさい、ってことだもんね。
帰ってゆっくりお昼寝でもしようかなぁ〜。
うんと伸びをしながらつく帰路は、さわやかな春の匂いがしたーー…
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