第5章 From CONFLICTS
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出勤時間になる前に隊舎へ戻り、シャワーを浴びて着替えを済ませ、軽く朝食を取ってから再び局に戻った。
私は局長室の前で、きちんと折り畳んだ隊首羽織を抱えながら隊長を待っていると、数分もしない内に廊下の先から足音が聞こえてきた。
「隊長!おはようございます」
「英、羽織でも返しに来たかネ?」
私と同じ死覇装しか纏っていない隊長に駆け寄ると、すぐに隊長がそう言って手を出した。
「はい!ありがとうございました」
私は抱えていた隊首羽織をお返しすると、隊長はすぐに羽織に袖を通す。
「ん、アイロンかけしてあるじゃないか」
「これくらいはさせてください」
私が笑ってそう言うと、涅隊長は何も言わずにフンッと鼻を鳴らす。
本当に天邪鬼だけど、この態度とは別のことを思ってるって考えると、少しだけ隊長の気持ちがわかりそうな気がした。
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