第5章 From CONFLICTS
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「うーん…ッ!!」
ズラリと書庫のように薬品棚が並ぶ薬品保管室。
私は七番隊に頼まれた風邪薬を調合するために必要な薬品瓶に手を伸ばす。
でもーー…
「ぐ…ぅ…」
棚が高くてギリギリ届かない…ッ。
爪先立ちで頑張ってありったけ背伸びして手を伸ばす。
「あともう少しぃ…!」
すると、背後から白い手が伸びて来て、目当ての薬品が横からさっと取られてしまった。
「あっ…」
思わず声を漏らして振り向く。
「これかネ?」
「隊長!」
すぐ隣には涅隊長が私が欲しかった瓶を見せ、手渡してくれた。
思わず笑顔がこぼれる。
「ありがとうございます」
隊長が私に取ってくださった…!
素直に嬉しい。
それに、こんなところで会えるなんて…。
今日は良い日かも!
そんなことを思いながら涅隊長の方を見上げると、隊長は私をじっと見つめたままだった。
私は何だろうと首をかしげる。
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