第5章 From CONFLICTS
「やめてください」
「七緒ちゃんには敵わないなぁ…」
「自業自得です」
「トホホ…」
京楽隊長は頭を抑えながら涙をちょちょ切らせている。
こ、ここの隊って本当に副隊長が仕切ってるみたいなところあるよね…。
「お見苦しいところをお見せしてすみません」
「あ、いえいえ!私は全然…」
私はただハハハ…と笑うしかなかった。
「話を戻しますが、私からもお願いしてよろしいですか?」
伊勢副隊長からもお願いしてもらえるなんて!
聞いてみた甲斐があった!
「はい!是非!」
「隊士の何名かから通信機の不具合と紛失が確認されています。新しいものの用意と不具合のある隊長のものを含め、一度見て頂けませんか?」
「もちろんです。メンテナンスも兼ねて調整しますね」
私は伊勢副隊長に大きく頷いた。
「ありがとうございます。後で技術開発局の英さん宛てにその機器を送るよう手配します」
「わかりました。よろしくお願いします」
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