第5章 From CONFLICTS
やっぱり、涅隊長ってそんな風に思われてるんだ…。
というか、私が困らせてどうするの…!
「涅隊長の入れ知恵とかじゃなくって、ただ私が皆さんのお役に…涅隊長のお役に立てたらと思って」
こんなこと言うの、ちょっと小恥ずかしいな。
でも、これが本当の気持ち。
そこに嘘偽りはない。
すると、京楽隊長が「そうだったの」と朗らかに微笑んでくださった。
「そうだなぁ…。飲み過ぎによく効く薬とかもらえたりする?」
「飲み過ぎの薬…ですか?二日酔いとかですかね?」
「そうなんだよ〜。この前飲み過ぎちゃってさぁ」
京楽隊長は笑ってごまかしながら伊勢副隊長の方をチラチラ見ている。
当の伊勢副隊長は何も言わず、ただレンズの奥から京楽隊長に冷たい視線を浴びせるだけ。
「そ、そんなに怒らないでよ、七緒ちゃ〜ん。かわいいかわいい七緒ちゅわーー…」
伊勢副隊長が持っていた書類で京楽隊長の頭をバフッとすごい音を立てながらぶっ叩いていた。
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