第5章 From CONFLICTS
十二番隊には、技術開発局で多少仕事はあれど、他隊と同じように瀞霊廷内の警備とか見回りもしてる私みたいな一般的な死神もいれば、ニコちゃんやリンくんみたいに技術開発局に常駐し、研究職に特化した死神もいる。
やっぱり、座学よりも実技の方が得意だから隊長もこの配置にしてくださったのかな。
私もこの方がとってもありがたい。
「ううん。今日は新しい子が入ったから、その子が後輩と見回りに行くの。でも、心配だしちょっと顔出そうかな」
「へぇ〜!リコちゃん、班長だもんね。頑張ってね」
「ありがとう!じゃあ、また三人で近いうちにね」
私はニコちゃんに手を振り、足早に外へと向かう。
やっぱり、ニコちゃんが着てる白衣いいなぁ。
技術開発局に常駐してる死神は白衣に袖を通してるけど、私たち一般的な死神はいつ警報が鳴るかわからないから、局にいても袖を通すことはほとんどない。
「英」
すると、私を呼ぶ声が不意に後ろから聞こえてきた。
「阿近さん!」
「よ!」
技術開発局の副局長兼十二番隊第三席ー…阿近さんが軽く手を上げて私の方へ歩いて来る。
「隊長がお前のこと呼んでるぞ」
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