第4章 NOT Misunderstanding
「ないわけじゃないヨ」
私は思わず身を乗り出す。
「え!?本当ですか!?今どちらに?何番隊の方ですか!!?」
「そばでギャーギャーうるさいヨ!」
涅隊長は物凄く嫌そうな顔で耳を塞いだ。
「ご、ごめんなさい…」
「ハァ。教えてやってもいいが…まだやめとこうかネ」
すると、そこへ副隊長がやって来る。
「マユリ様、そろそろ隊首会のお時間です」
「もうそんな時間かネ」
涅隊長は椅子からゆっくりと腰を上げた。
副隊長は「失礼します」と一言言って、すぐに私に付けられた機械を手慣れた様子で外していく。
「副隊長、いつもすみません。ありがとうございます」
「いえ…」
副隊長、こんなに美人でしかも副隊長だなんてすごいなぁ。
隊長と副隊長って大体二人でいるって言うか、隊長の身の周りのことを副隊長がせっせとやってるイメージ。
やっぱりお二人って夫婦なんだよね?
涅って名字一緒だし、いつも隊長の傍らに副隊長が付いてる。
これが夫婦…。
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