第4章 NOT Misunderstanding
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「あの日助けてくれた、髪が青くて目が黄色…かな。雨が降って雷もあった日でしたから、輝いて金色にも見えました」
薄暗い研究室の中、体にたくさん変な機械を付けられた私からクオンのデータが取られて行く。
そんな私はただじっと座っているのにも飽きて、涅隊長と膝を突き合わせながら過去のことを話していた。
前を向けば、涅隊長が私の話を半分聞き流してそうなくらい、モニター上のデータの波形を目で忙しなく追っている。
「あ…ちょうど涅隊長と同じような色ですかね。横顔しか見れなかったんですけど、とても綺麗な顔立ちで、立ち居振る舞いもかっこよかったんですよ。私、その死神の方にも会いたいんです」
「何故?」
「だって、その人がいなければ私は死ねたんですよ?クオンと一緒に…。だから、何で私を助けたのかなって聞いてみたくて…。隊長、心当たりありませんか?」
「ふむ…」
隊長は顎に手を当て、虚空を仰ぎながら考え出す。
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