第2章 This PROMISE will be our CURSE
私の夢が、願いが…ようやく叶う。
ようやく…あなたのところへ逝けるわ、クオン…。
流魂街でずっと一緒だったんだもの。
その後だって、消えた泡沫の世界でだって、私たちは一緒よ。
誰も叶えることのできないような願いを…今日会ったばかりの人が叶えてくれる。
「あの、あなたは見かけよりずっと…優しくて素敵な方ですね、涅隊長」
「なッ!?きゅ、急に何を言うかネ…」
私が微笑むと、涅隊長はあからさまに動揺していた。
「私、何でもしますから…。何でも言ってください」
「そんなこと簡単に言うもんじゃないヨ」
涅隊長は私から目をそらす。
「涅隊長だけが私の望みを叶えてくださいます。だから私も涅隊長にしか言わないことを申し上げています」
「その程度の甘言で私が惑わされると思わないことだヨ。私のご機嫌を取るのは簡単なことじゃアない。媚び売りはその辺にしておきたまえヨ」
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