第2章 This PROMISE will be our CURSE
ふ、不機嫌にさせちゃったかな…。
「本当のことを言ったんですけど…お気に障りました?」
不安になった私は涅隊長の顔を覗き込んだ。
「まさか本気だとは思わなかっただけだヨ」
涅隊長は頭をかいて明後日の方向を見ながらそう言うと、一つ咳払いをした。
「条件だが…君程度にもできそうな条件にしようじゃないか」
「と仰いますと…?」
「卒業したら私の十二番隊に入隊すること。それが条件だ」
こ、この人…私が八番隊を希望しているのを知ってて私を自分の隊に…。
それを条件にするなんて…。
優しいとか思ったのは間違いだったのかも。
「お前が入隊した暁には、お前の記憶を調べ尽くして望みを叶えてやろうじゃないか」
あぁ…優しいのは間違いじゃない。
他隊に配属になれば会う機会なんか圧倒的に減るから、私の望みを叶えにくくなる。
自分の隊に私を置いておけば、都合のいい時に私を呼び出せる。
というか、叶えてもらう側の私がどうこう言える立場じゃない。
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