第2章 This PROMISE will be our CURSE
「え…?ほ、本当ですか!?クオンに会わせてくれるんですか!?」
私は思わず身を乗り出して涅隊長に迫る。
「魂魄が完全消滅し、姿形を為す体…器がない以上、本人として蘇生させることは不可能だヨ。だが、同じ記憶を持ち、同じ姿をした人造死神としてなら不可能じゃない」
な、なるほど…。
それって、要はクローンみたいなことよね?
私はソファーに座り直し、頷きながら涅隊長の話に聞き入る。
「それなら魂魄はその男ではない。つまり、二度も殺すことにはならない。ただのもどきだが、それでもいいじゃないか。自分が死ぬ時、あの日と同じようにその男と共に死にたいだけなのだろう?ただの再現。罪悪感もない。ただの人造体。お前にとっては十分じゃないのかネ?」
「はい…。願ったり叶ったりです。お願いします!」
「ま、タダではないがネ」
涅隊長は私から目をそらしながらぼそっと言う。
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