第2章 This PROMISE will be our CURSE
「全部忘れたい…。何かしていれば一時的にでも忘れられる。何かに打ち込めてる間だけは…笑っていられる。だから、死神になりたい…。忘れられない。会いたい…」
「そんなにその男に会いたいかネ?」
「はい…」
私は小さく、でもはっきりとそう言った。
「会ってどうする?」
「あの日をもう一度やり直したいです。本当は私が死ぬはずだった…。いえ、きっとどっちも死ぬはずだったんです。だから…やり直すんです」
「…お前は見た目に反して残酷な女だネ」
「え?」
私は思わず顔を上げた。
涅隊長は肩をすくめた。
「自分の欲求だけでその男をもう一度死なせることに何の罪悪感も感じないとは…。普通とは言い難いネ」
「あの日私だけが助かることのない未来を…歩みたいだけです」
「それはまた難儀なことだネ。だが、あの日に戻れずともその男と会わせてやることなら可能だヨ。私がお前の望みを叶えてやろうじゃないか」
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