第18章 FIND your back
一心不乱に何も考えずただ走り、ものの数分で局に着く。
すぐにあなたの背中を探す。
早く会いたい…。
助けに来てくださった時、私の心がどれ程安心したか…。
助けに来てくれたのがあなただって気付いた瞬間、どれ程嬉しかったことか…。
だから会ってお礼を伝えなきゃ…。
その一心で走る。
みんなびっくりしながら私を見てるけど、そんなのお構い無しに駆け回る。
一番大きい霊圧のところへーー…
「!」
ピタリと足を止める。
息を切らしながら見つめる視線の先に、"十二"の白い羽織を纏ったいつもの後ろ姿がある。
阿近さんとかな?
何か話してるみたいだけど、今はそんなの関係ない。
やっと会えた…。
私が走り出した瞬間、あなたは私の気配を感じてか、何かに気付いたようにピクリと肩を揺らしてふっと振り返る。
一瞬視線が交錯する。
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