第17章 STAY with ME, please
「まったくもってその通りだヨ。だが、下っ端の割にはよくやった。メノスを一体片付けたのだからネ」
そうやってまた…私のことを褒めてくれる。
「はい…っ」
気付けば、涙がポロポロと溢れ出し、止まらなくなっていた。
一人で消えていくのかと心細かった不安と、あなたが助けに来てくれた安心感と、情けない悔しさと、褒めてもらえた嬉しさとーー…
感情が不安定に混ざり合って、ただ泣いていた。
「他隊から褒美をもらって褒めてやった時も、私に暴言を吐いた時も、そしてこんな時も…。お前は本当に泣き虫だヨ」
マユリ様は呆れたように、でも優しくそう言って私の前に屈んだ。
「もう休みたまえ…」
マユリ様にそっと抱き寄せられ、肩に顔を埋める。
ちくりと太ももに痛みを感じた。
きっと麻酔を打ち込まれたんだ…。
頭が…くらくらしてくる…。
目を閉じたくない。
マユリ様は一度抱き寄せた私を自分から離そうとする。
「やだ…。行かないで…っ」
マユリ様の服を掴み、小さく懇願する。
また涙がこぼれ落ちそうになる。
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