第17章 STAY with ME, please
大変なことをしてしまった…。
私みたいな平隊士を救うために…マユリ様の腕を犠牲にしてしまった…。
なんて、なんて詫びたらいいのだろう…。
「ごめんなさい…っ。ごめんなさい…」
「大したことないヨ。後からどうとでもなるからネ」
「え…?」
マユリ様は振り返り、私に見せるように胸元から針のついた小さな注射器のようなものを取り出し、左腕に打ち込んだ。
すると、みるみるうちに左腕がボコボコと再生されていき、あっという間に元通りになった。
私はその様子をただ驚いて口を開けたまま見ているしかなかった。
「それよりも自分の心配をしたまえヨ。私はまだお前との約束を果たせていない。お前が死んじゃ私の立場がないじゃないか」
約束…。
何であなたは…こんな私との約束を…まだ、果たそうとしてくれるの…?
「私、あの時ひどいことを言って飛び出したのに…っ、結局大した成果も上げられず…挙句に助けられて…っ」
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