第17章 STAY with ME, please
斑目三席はケッと吐き捨てる。
「まだやってねぇみたいだぜ」
体中に傷をつけたメノスは不快な咆哮を上げた。
この甲高くもなく低くもない虚独特の咆哮を聞くと、不安が煽られる。
耳を塞ぎたいところだけど、私は握りしめた斬魄刀に力を込めた。
まだやれてないならもう一回やるまでだ!
「今度は上から…ッ!」
再び体を捻った瞬間、メノスの体がぐらりと揺れた。
そして、そのままゆっくりと後ろに倒れ込んでゆき、地面にその巨体を打ち付ける前に黒い灰となって消えた。
きっと曼珠沙華の毒が効いたんだ…!
私はよしっと小さくガッツポーズを取った。
「この調子であと二体!」
今みたいにやれば倒せる…!
救援が来るまでに倒せれば実績になる!
あの人が…話を聞いてくれるかもしれない…!
嬉しくなって、私は下にいる斑目三席と綾瀬川五席の方へ一目散に向かう。
「斑目三席!綾瀬川五席!お二人にお話が!」
「何だい?力を合わせて討伐って話ならーー…」
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