第15章 ENCOURAGE by alcohol
「いいじゃない!連れて行ってあげなさいよ!まだ現世に行ったこともないみたいだし」
「いやいや、待ってよ!さっきの話聞いてた!?」
何故か大慌てする綾瀬川五席。
「彼女に何かあったら涅隊長に何されるか…。実験台にされるで済むなら良い方だよ」
「いえ…。隊長は私に何かあったとしても、綾瀬川五席をどうにかしようなんて思いませんよ」
私はちょっと寂しいなぁなんて思いながらも、綾瀬川五席に少し微笑んだ。
「い、いや…君…鈍いというか…分かってない方がおかしいよ…」
綾瀬川五席は頬をピクピクさせている。
本当にそんなこと…あるわけーー…
「リコは首席で卒業したエリートなのよ?それに今大量発生してるのは大したことないただの虚って話じゃない。いい勉強になるし、実戦経験積むためにもね。それが実績になるわけだし一石二鳥!」
乱菊さんは明るく笑って私に親指を立てた。
「ね、あんたんとこの隊長に"私はここまでできるんだ!"って見せて、ギャフンと言わせてやりましょ?」
「彼女はギャフンと言わせたいわけじゃないと思うけど…」
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