第15章 ENCOURAGE by alcohol
すると、斑目三席は私の方を一瞥した。
「決めんのはお前だ、英。どうする?俺らと一緒に現世行ってみるか?」
斑目三席の言葉に、私は目を輝かせた。
現世へは学院の模擬授業で行ったきりで、死神になってからは一度も行ってない。
一応希望は出してるんだけど、隊長になぜかいつも突き返されてしまう。
「い、行ってもいいんですか…?」
「俺らについて来られる自信があんならな!」
「僕らが多少のサポートはしてあげるけど、任務は任務。どうする?」
「行きたいです!是非行かせてください!」
私は勢い良く立ち上がると、斑目三席はニッと笑った。
「決まりだな」
「僕らの命運もかかってるんだ。下手な真似はしないでくれよ、英さん」
「はい!頑張ります!」
すると、隣にいた乱菊さんが私の背中をポンっと叩いた。
「うん!さっきより随分良い顔になったじゃない!」
「乱菊さんたちのおかげです。ありがとうございます!」
ここで手柄を立てたら、隊長は…私の話に耳を傾けてくれるかな…。
ううん!
傾けてやらなきゃ!
気合い入れないとね!
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