第14章 LOSS of hope
「隊長だからと盲目的にあなたを信じて、人の道を踏み外しているのを止めないのは…隊長の嫌いな能無し以下です」
「ほーう。この十二番隊で最高指揮官であるこの私に一度じゃ飽き足らず二度も楯突くということかネ?英リコ」
隊長は威圧的な視線を私に向ける。
「君は何故…死神を爆弾に変えたかと問うたネ?そんなの決まってるじゃないか。私の作り上げた爆薬の効果を試すためだヨ」
口角を上げて平然とそう言ってのける隊長に、私はひどく失望した。
今まで…隊長に憧れを抱いていた私の思いが一気に崩壊する。
私はこんなことをする人を追いかけるために頑張ってきた訳じゃないと…。
私は大切な仲間を被験体にするために、任務に臨む訳じゃないと…。
「部下を実験材料にするあなたなんかに…!隊長を名乗る資格はないッ!!」
気付いたらそう叫んでいた。
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