第13章 the TRUTH
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その後、医務室へと連れられた私と甚保くんは阿近さんに注射を打ってもらった。
阿近さんは銀色のアルミトレーに注射器を置くと、さっさとそれを片付けに立った。
「甚保くん、こんなことに巻き込んで…本当にごめんなさい」
壁に寄り掛かりながら腕を組む甚保くんの方を直視できず、私はただうつむいて謝る。
「あの薬を飲めば、僕らも爆発してしまう危険を隠していたこと…ですか?」
甚保くんの言葉が心に突き刺さる。
賢い甚保くんなら、もう私たちが飲んだ薬が何だったのか見当はついてるだろうとは思ってた。
…いや、自分と同じ薬を飲んだ者が目の前で爆発したら、嫌でも簡単に想像できてしまう。
「僕と渋舎があの薬を飲もうとした時、あなたは止めようとしましたよね?…リコさん、あなたはどこまで知っていたんですか?」
「何も…。ただ、あれが爆薬かもしれないことは予想してた」
甚保くんは私の返答に少し驚いて一瞬目を見開いた。
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