第12章 Break like a BOMB
「ふぅ」
「危なかったなぁ、あんたたち」
あれは…別の持ち場についていた班!?
「ここの持ち場は私たちの班なのに、何で他の班が…!?」
「きっと手柄が欲しくて出て来たんでしょう…!」
あの班長、なんてことしてくれたの!
「ど、どうするんすか!?先輩…!」
「マズいですね、この状況。さいあく、我々の目的に気付かれますよ」
甚保くんの言う通りだ。
他班が出て来るのも想定外だし、よりにもよって悪手を打ってくるとは。
だって、私があの旅禍の立場なら確かに助けてくれた他班の連中には感謝するかもしれない。
でも、さっきの酔っ払いの言い分は間違ってないし、もっともだと思う。
この瀞霊廷の緊急時に酔っ払ってるのはどうかと思うけどね。
彼の方がまともな思考をしていることには、少し考えれば気付く。
それなのに、その怪しい2人を死神がわざわざ助ける理由があるとすれば、"捕縛"しかない。
はぁ。
あの班長、考え無しもいいところよ。
マユリ様に怒られちゃえばいいわ!!
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