第2章 This PROMISE will be our CURSE
「そう緊張しなくていいヨ。座れ」
「はい。失礼します」
言われた通りに、低い机を挟んで隊長の前のソファーに腰掛けた。
「ネム」
「はい」
副隊長が隊長に一枚の紙を渡した。
裏側から薄っすら見えるけど…あれはたぶん私の調査書かな。
「君は流魂街出身。学年一位。成績優秀、品行方正、非の打ち所がないまさに良い子を絵に描いたような模範生だネ」
「いえ、私には過ぎた評価です。私は座学より実技の方が得意なので…がさつですし」
こう言っておけば、十二番隊に勧誘なんてしてこないよね…。
すると、涅隊長は鼻で笑った。
「何か勘違いをしているようだが、私が君を推薦で十二番隊に入れてやろうとでも言うと思っているのかネ?」
「え…?」
「ハッ!何を考えているのかと思えば…。見え見えだヨ」
「す、すみません…」
私の浅はかな考えが通用する相手じゃなかった…。
すっごい恥ずかしい…。
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