第11章 want to BELIEVE
「お前ってやつは!!!何でそんなに頑固なんだネ!!あったま来るヨ、本当に!もういい!好きにしろ!どうなろうが私は知ったこっちゃないヨ!!」
マユリ様は私を指差し、これまでにないほど怒り狂ってる。
…申し訳ありません、マユリ様。
今回だけは反抗させてください。
もし、もしも万に一つ…私が今飲んだ液体が例の人を爆弾に変えるという薬だったとしたらーー…
これであの噂の真相を身を以て確かめられる…。
「お前たちも突っ立ってないでとっととこれを飲むんだヨ!!」
マユリ様は怒ったまま隊士たちに怒鳴る。
甚保くんと渋舎くんもそれに従い、私が飲んだのと同じ緑色の薬に手を伸ばすーー…
「待って!!」
私は咄嗟に二人の手を制止した。
「きゅ、急にどうしたんすか?」
渋舎くんは戸惑って目を丸くしている。
「や、やっぱり、二人まで私に付き合わなくていいよ。怒られちゃうし…」
…もしこれが本当に爆弾なら、二人を巻き込む訳にはいかない。
私は不器用に作り笑顔を浮かべながらちょっと強めに二人に言う。
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