第3章 那田蜘蛛山
南南東の方角へと急いでいた絢迦に
またもや鴉が伝令を持ってくる
[カァァ 南南東ニテ鬼ヲ撃破。
隊員ガ 藤ノ紋様ノ家ニテ療養中
合流セヨトノ事デス]
『倒してくれたのね!療養中って事は
怪我したのかしら急がなきゃ』
先程よりも更にスピードをあげながら
隊員がいるという藤の家目指す
『こんにちは〜。鬼殺隊の者ですが…』
言い終わらぬうちに、門からは
小さな老婆が顔をだす
「鬼狩り様ですね…。
こちらにどうぞ、他の方々もおりますよ」
老婆に案内され着いた所にはー…
『炭治郎くん!?』 「絢迦さん!?」
数ヶ月前に共にいた炭治郎が
布団の上から驚いている
「絢迦さんがどーしてここに?」
『鎹鴉に言われて…とゆうか怪我は
大丈夫なんですか?横になって!!』
起き上がろうとした炭治郎を
ゆっくり寝かせると側に座る
「あれから鬼と何度か戦闘しまして
肋骨を3本ほど折ってしまって…」
『そんな…でも無事で良かった』
「んなぁあぁ"///」
布団の上から縋り付くような体制を
とる絢迦に赤面する炭治郎
「……………(ギリギリ)」
「…………乳がでかい」
そんな2人を見ていた善逸は歯軋りを
伊之助は全く関係ない事を呟く
「あっ、2人ともこの人は
狭霧山でお世話になった絢迦さんだ」
『はじめまして、霄伽絢迦です
よろしくお願いします!』
笑顔で自己紹介するとー…
「は、初めまして///
俺、我妻善逸と言います!
美しい絢迦さんよろしくお願いします」
善逸は手を握りながら目はハートだ
「俺様の名前は嘴平伊之助だ!
乳のでかい女!!」 「こらっ!」ゴン
伊之助は失礼な事を添えたので
もれなく炭治郎から拳骨をくらう
『3人共、もう仲良しなんだね!
ところで禰豆子ちゃんは?』
「まだ日が高いから箱から
でたくないみたいで…」
『そっかぁ…なら会えるのは
夜になっちゃうね。私も次の指令まで
ここにいるように言われたから
改めてよろしくお願いします!」
「「「……///(こくこく)」」」
禰豆子の箱を撫でながら
振り向き様の笑顔に3人共
やられたようで無言で頷くのだった