第2章 カラ松の恋
「カラ松…?!え、何で?」
「寒がってたから、温めてたんだ。気分はどうだ?」
「お、おかげさまで…」
「あまり無理するなよ?俺を頼ってくれ。力になるから」
「あ、うん。それにしてもおじさん、どうして出て来ないんだろう?サポートするって言ってたのに」
「俺たちも、それは思ってたんだ。でも俺は、○○のほうが心配だ。その、好きなんだ。○○のことが、大好きだ!俺の女になってくれ!」
「カラ松…」
○○はカラ松の胸に、飛び込んだ。
「嬉しい!私もカラ松のこと、大好き!」
そう言って、口付けした。
「あれ…」
「どうした?」
「何か、デジャヴ」
「ああ、薬を飲ませる時に、な」
ぐぅううううう
○○のお腹が盛大に鳴った。赤面する○○。
「はっはっはっは。お粥、作ってやるよ」
「ありがとう…」
ドアを開けると、おそ松たちがいた。
「何やってんだ?」
「いやー、大事な弟の様子を見に、な」
「クソ松のくせに、クソ松のくせに!」
「2代目を泣かせたら先代が 黙っちゃいないぞ?俺たちもだけど」
「カラ松兄さん、セクロスした?」
「するか!○○は熱を出してたんだぞ?」
「じゃあ何で、一緒に寝てたの」
「あれは、○○が寒がったからだ!」
○○も出てきた。
「本当に、ただ純粋に温めてくれただけだよ」
「「2代目…」」
「○○、まだ横になってろ。病み上がりなんだから」
頭にポンと手を置くカラ松。
「俺たちも2代目のために、何かやりまっする!」
「そうそう。おそ松ブラザーズに、お任せあれ!ってね」
○○は目に涙を浮かべた。
「ありがとう、みんな。みんなも、名前で呼んでね」
にっこり微笑むと、おそ松たちの顔がパアッと輝いた。
「っしゃーーー!!」
おそ松はカラ松に肩を組む。
「カラ松くーん。これで同等だねぇ」
「ふっふーん。同等じゃあないぜ、おそまぁつ。○○の愛は、俺だけのものだ!カラ松オブラブ。回り出したぜ、恋の歯車!!」
「イタイイタイ!!」
「黙れ、クソ松」
イタがるおそ松たちを、キョトンとした顔で見る○○。
「みんな、何がそんなに嫌なの?私は好きだけどな」