第2章 カラ松の恋
日が経つにつれ、カラ松の○○への想いも深く、大きくなっていった。
「はぁ…」
「クソ松。そんなに好きなら言えばいいじゃん、うっとうしい」
「そうだぞ、カラ松」
「肝心なところで、ヘタレだよね」
「みんなー、ご飯出来たよー!」
「「はい!」」
○○めがけ、カラ松を突き飛ばすおそ松たち。ぶつかる二人。○○の顔は、真っ赤だった。
「そ、ソーリー、○○!」
「ううん、大丈夫」
「あ、あの、○○」
「なぁに?」
微笑む○○を前にすると、肝心なことが言えない。
「あの、その、なんだ」
「何なのよ、もう。いつものカラ松はどうしたの?」
「あのさ、こいつ2代目のこt」
「だーーーーーっ!言うな、一松!」
「あははー。カラ松兄さん、顔真っ赤!」
「ねえ」
「へ」
「ご飯、冷めるよ?」
「あ、はい」
朝食後、六つ子たちは自室に戻っていた。
「2代目も大変だよな、いきなり極道の世界に入れられてさ」
「でも、彼女なりに頑張ってるよね」
「張り切りすぎて、倒れなきゃいいけど」
「そういえば、様子がおかしかったな」
「カラ松兄さん、分かるの?」
「ぶつかった時、体が熱かった」
カラ松が部屋を出ると、舎弟が走ってくるところだった。
「あ、カラ松の兄貴!2代目が台所で倒れてて!」
「まだ台所か?!」
「はい!」
「馬鹿野郎!!ベッドで寝かせなきゃ、だめだろ!」
「す、すみません!でも兄貴たちを呼んだほうがいいと思って…!」
台所に着くと、○○は床に倒れた状態のままだった。あわてて抱き上げる。
「○○!!熱っ!」
驚くほどの熱だ。
「お前は医者を呼べ!お前は氷水とタオル、持ってこい!あと、お前氷枕用意しろ!」
舎弟たちに指示を出し、ベッドに運ぶ。
「さむ、……い」
熱でうなされている。
「○○、しっかりしろ!」
しばらくして医者が診察をして部屋から出てきた。
「○○の容態は?」
「ホエホエ。特に異常はないダスな。ストレス性高体温症ダス。慣れない生活で、疲れが出たんダス。一応、解熱剤は出すダスが、あんまり無理させないことダス」
ベッドでは○○がまだ苦しそうに息をしている。