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Break! 【イナズマイレブン】

第2章 Start! 〈綾織 星羅〉


初めて知った。まさかこんな凄い人と話していただなんて。やっぱりサッカーで世界まで行っただけあるな...。彼は技術だけでなく、才能もあるんだろうな。

「さて、昼食の時間だわ。戻りましょう」
『う、うん!』

今日からはお弁当だから、ちゃんと自分で作ってきた。卵焼き、ちょっと形崩れちゃったけど、最初に作ったにしては及第点ではなかろうか。

「星羅のお弁当、美味しそうね」
『ありがとう。頑張って作ってきたんだけど、卵焼きちょっと失敗しちゃった』
「えっ...これで?」
『...?』
「十分上手いじゃない!」
『そ、そうかな...』
「日曜日、雷門中に来るのよね。お弁当、彼に作ってあげたら良いじゃない」
『でっ、でもっ...』
「大丈夫よ。貴女なら」
『し、心配だから味見してくれないかな?』
「勿論良いけど...」

取り敢えず卵焼きを食べてもらった。味付けとか、形はともあれ、評価してもらわないと...。

「美味しいわ!」
『ほ、本当?』
「ええ。これなら作っても文句言われないわよ」
『そ、そっか...。うん!頑張るよ!』

そうだよね。頑張ってる鬼道君に何かできる事、それが私にできる事なら頑張るよ!

ーーー日曜日

ついに、待ちに待った日曜日。お弁当は作った。四月とはいえ日光は避けたいのでキャップ長袖。それからタオルに飲み物。うん、準備万全。さぁ、出掛けよう。
マップを開いて雷門中に向かう。校舎は一昨年に建て直されたばかりらしくて、とても新しいそうだ。見えてきた...。凄い...大きい。やっぱり私立だと違うんだなぁ。

「綾織!」
『鬼道君。おはよう。試合、見てるよ。頑張ってね』
「ああ。それじゃあ行ってくる」
『うん。行ってらっしゃい』

試合が始まると、サッカーのことを全然知らない私でも凄く盛り上がる事が出来た。特に鬼道君の皇帝ペンギン2号が凄い。ペンギンさんが可愛いのもあるけど、すっごくかっこいい。

『鬼道君!頑張れっ...!』

その言葉と同時にプライムレジェンドが放たれる。青い彗星の様に相手のゴールへと叩きつけられた。

『勝った...!』

試合終了のホイッスルが鳴り響いた瞬間、嬉しくなって叫んでしまった。雷門は木戸川清修に対して3-2で勝利した。本当にすごい試合だった。特に最後のシュートがカッコよかったな。鬼道君、本当にすごいよ...!
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