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Break! 【イナズマイレブン】

第11章 Beat! 〈朝日奈 乃愛〉


「朝日奈?」
『あ、豪炎寺。練習おつかれ。久し振りに二人と話してたんだ』
「そうか。帰るぞ」
『うん!瑠璃!星羅!バイバイ!』
「うん。ばいば〜い」
「また月曜日会おうね!」

久し振りの三人での会話はやっぱり楽しかったな。最近色々あって、挨拶くらいしか出来なかったから。

『ついに明日か〜』
「夕香も楽しみにしていた」
『良かった!明日お菓子持っていくから、楽しみにしててよ』
「夕香もお前のお菓子美味しいって食べてるぞ」
『これくらいしか取り柄無いからさ。でも、喜んでくれたのなら何よりだよ』
「じゃあ此処だな」
『うん。ありがとね。それじゃまた明日』
「ああ」

家に帰ってきても、やっぱり一人。でも、今日はすっごい事聞いちゃったし。星羅が結婚かぁ。凄いなぁ。まぁ多分政略結婚だろうけど、でも星羅が嬉しそうだったから良かった。あの調子だと、鬼道君も星羅の事好きだし、上手くいきそうだな。瑠璃と基山君も。何だかんだ言って、基山君も瑠璃って呼び捨てにしてたし。あの二人も近い内に…。それに比べて私は…。ううん比べちゃダメだ。諦めない。

ーー翌日

インターホンが鳴る。カメラを見ると豪炎寺の姿が映っていた。ファッション良し、髪型良し、荷物良し。うん、大丈夫!

『はーい。おはよう、豪炎寺。今日は宜しくね』
「ああ」
『ちゃんとアップルパイ作ってきたよ。三時のおやつに食べよう?』
「そうだな」

豪炎寺のお家はどでかいマンションの上の階の方だった。やっぱりお金持ちなのかな…。

「ここだ」
『う、うん。お邪魔しまーす…』
「あーっ!お姉ちゃんだ!」
『夕香ちゃん!』
「あらあら」
『こ、こんにちは…』
「良いんですよ。それでは、私はこれで失礼しますので…」
「ありがとう」

恐らく家政婦さんだと思われる方が出て行った。や、やっぱりお金持ち…?

「お姉ちゃん!遊ぼ!」
『うん!夕香ちゃん、アップルパイ作ってきたよ!三時のおやつに食べよう!』
「うん!お姉ちゃんのお菓子大好き!」

か、可愛いんですけど…。お菓子、食べてくれてるんだな…。嬉しい。

『何して遊ぼっか』
「あのね!夕香折り紙得意なんだよ!」
『じゃあ折り紙で遊ぼっか』

折り紙か…。懐かしいな。昔千羽鶴作ろうとして挫折したなぁ。でも、鶴なら綺麗に折れる自身はある。

「お姉ちゃん…上手なんだね!」
『鶴だけだよ?』
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