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Break! 【イナズマイレブン】

第11章 Beat! 〈朝日奈 乃愛〉


『それじゃあ、今日は個人練習にしよう。そして、最後は最初のAメロを合わせて終われるようにしよう。出来ない所は協力し合って皆で頑張る。良い?』
「わ、分かりました…」
『それじゃあ、始めよう!』

発声は一番怠ってはいけない。実際、無理して序盤から高音を出すと喉を痛めやすい。だから発声で少しずつ喉を慣らしていく。発声が終わったら次は練習。カラオケとかだと分かるけど、実際思ってる音程と実際の音程が違う時がある。そこを直していく。

「後三十分で部活も終わる。そろそろ合わせないか?」
『分かった。皆!最後に合わせて終わろう!』
「おう!」
「は、はい!」

皆経験者だったから結構上手く繋がるし、途中で止まることもなかった。リズム隊が頑張って引っ張ってくれてたから大きくリズムを乱すことも無く、結構良い感じだった。

『皆、上手く繋がったね。ただ、其々課題も見つかったと思うし明日はそれを直せるよう頑張ろう』
「そうだな」
「そ、そろそろ片付けないと…」
『そ、そうだ!皆!片付けしよう!』

いそいそと片付けて何とか十二時前には終わらせることができた。サッカー部も午前中の練習だっけ?豪炎寺いるかな。

『あ、瑠璃、星羅』
「乃愛ちゃん!軽音部?」
『そう。今日練習だったんだー!』
「楽しそうだね」
『そうだ、豪炎寺いる?』
「うん。今着替えてるんじゃないかな?」
『そうなんだ!じゃあ待ってようかな』
「うん」

そういえば、三人で話すの久し振りだったかも。最近は登校するのも豪炎寺と一緒だから、三人でいる機会は減ってるんだよなぁ…。

「そうそう、日曜日にヒロト君と遊園地行ってくるんだ」
『良いじゃん!』
「そうだ。私ね、有人君と…結婚する事になったんだ」
『へぇ〜…って、えええええええ⁉︎』
「しぃ〜っ!まだ極秘なの!二人だから話したんだよ」
「付き合う通り越して結婚かぁ〜。凄いね、星羅ちゃん」
「うん。今度、パーティがあるらしくて、ドレス着なきゃいけないんだって」
『大丈夫だよ!星羅なら絶対似合うって!それに、星羅は鬼道君と関わって随分積極的になったみたいだし』
「へ?私、変わった?」
「だよね〜。なんか、大人っぽくなったって言えば良いのかな?」

確かに、此処一週間くらいで星羅が見違える程に変わった。それは間違いなく鬼道君のおかげだ。あの人が星羅を変えてくれた。
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