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Break! 【イナズマイレブン】

第9章 Rise! 〈綾織 星羅〉


「何も分かってないって言われたって構わない!だって事実だから!あんたの事はあんたにしか分かんない!でも、この言葉を聞いて少しでも気が変わったなら、先ずはこれからどうするかを話す事が大事なんじゃないの⁉︎」

そうだよ…。そうだよね。ここで立ち止まったって、何にも変わりはしない。

『乃愛ちゃん…。分かった。私、頑張るよ』

それから、これからどうするか六人で話し合った。取り敢えず、豪炎寺君が録っておいてくれたものを証拠として鬼道君達の当てのある刑事さんに頼ってみようという事になった。

『行こう』
「ああ」

鬼瓦さんという刑事を訪ねてみた。いかにもベテラン感が漂う刑事だ。

『鬼瓦さん、ですよね』
「ああ、そうだが」
『私、綾織 星羅です。あなたにお願いがあってきました』
「お、おう」
『私は、春川財閥に狙われています。目的と、動機は掴んでいます』
「わ、分かった。取り敢えず話を聞こう。お前さん達も来い」

鬼瓦さんに連れられて会議室の様な所に連れて来られた。

『これを、聞いて欲しいんです』

豪炎寺君が音声を流した。動機を倩と述べた春川先輩の言葉。

「これは…!」
『これで逮捕出来ますか?』
「爆弾を仕掛けた奴なら逮捕できる」
『春川財閥の社長は…?』
「直接的にはやっていないからな」
『分かりました。取り敢えず、その爆弾を仕掛けた人はお願いします。社長の方は私に策があります』
「なんだと…?」
『私が…囮になります』
「星羅⁉︎」
「いくらなんでもそれは危険すぎる!」

私がわざと相手に捕まれば、情報を入手できる。目的が私を絶望させる事なら、私を殺す事ではない。サイコパスにありがちな傾向。ゆっくりと絶望を味あわせるのが目的。

『私に、協力してほしい』

これは、私の決意だ。

『もう、これ以上は許せない。私を此処まで怒らせるなんて、ふざけんじゃないわよ!』
「これは…やばいな」
「どういう事なんだ?」
「星羅はさ。あまりにもストレスが溜まりすぎて怒りがMAXになると、キャラぶっ壊れてマジギレモードになるの」
『今の私達にはこの方法しか残っていない。他の作戦は成功率53%から24%前後。この作戦なら成功率は73%だから一番成功率が高い』
「そこまで計算しているのか⁉︎」
『じゃなきゃこんな事言わないわよ!やるわよ!』
「お、おう…」
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