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Break! 【イナズマイレブン】

第2章 Start! 〈綾織 星羅〉


「星羅、友達できた?」
『えっと、隣の鬼道君って言う…』
「星羅ちゃんが男の子の友達…」
「瑠璃…感動するのはわかるけど、泣かないの」

そ、そんな泣く程だったかな…。でも、女の子の友達も作らなきゃ。頑張って話しかけに行かないと…。

『私、ここだから、バイバイ』
「うん!また明日ねー!」
「バイバイ、星羅ちゃん」

二人に手を振って家に入る。家族はいない。海外で仕事をしているから日本に帰ってくることは殆ど無いのだ。

『あ、夕飯の材料買って来なきゃ』

急いで財布とマイバッグを持って近くのスーパーへ急ぐ。タイムセールが終わってしまう。急いで数日分の材料を買った。最近野菜の値段が高くなっているから迷っちゃったな。外に出るともう日が暮れている。早く帰らないと。

「綾織」
『?』
「何してるんだ」
『鬼道君?ああ、夕食の材料を買いに…』
「そうか…。夜道も暗いし、送っていこう」
「鬼道?」
「円堂、悪いな、俺はここで」

なんだか悪いな。折角友達と帰ってきてたのに。邪魔しちゃったかな。

『有難う。折角友達と帰ってたのに、ごめんね』
「いや、大丈夫だ」
『今のが円堂君と豪炎寺君?』
「ああ。いつもサッカーをしているんだ」
『本当にサッカー大好きなんだね』
「ああ。彼奴らとサッカーしていると本当に楽しい」

微笑みながら話してくれる辺り、きっとサッカーが好きで好きで仕方ないんだと思う。でもこうしてサッカーの話をしていると初日の割には仲良くなれたんじゃないかな。

「今日は新しい技を完成させる事が出来たんだ」
『どんな技なの?』
「それは内緒だ」

悪戯っぽく笑う所も見るとやっぱりそれなりの少年らしさもあるのかもしれない。出会った時は大人っぽいって思っていたけれど、やっぱり年相応の感じがするな。

「日曜日に雷門中でサッカーの試合をする予定なんだ。元雷門中のメンバーと元木戸川清修のメンバーでやる予定だ。良かったら来ないか?」
『私、行っても良いの?』
「ああ。見に来てくれ」
『分かった!楽しみにしてるね』

鬼道君のサッカーが見れるんだ。凄い楽しみ。私、あんまりスポーツに関係しない生活を送ってきたから、真剣勝負のサッカーが見れるなんて楽しみだなぁ。

『私、お家ここなの。送ってくれて本当に有難う。また明日ね』

鬼道君が何かゴソゴソと探ってる。
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