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Break! 【イナズマイレブン】

第57章 Enamour!〈綾織 星羅〉


「そうか…なら良いが…」

カチャン…

握っていた検査薬が手から滑り落ちてしまった。ど、どうしよう!今凄くテンパって…!

「星羅、何か落としたぞ。ん…これは…」
『あっ…だめっ…!』
「これは…」

どうしよう…。嫌われちゃう?私が、もっとちゃんとしていれば…有人君に迷惑かける事無かったのに…!

「妊娠…していたのか…?」
『さっき…初めて分かって…その…』
「星羅はどうしたいんだ?」
『わ、私は…』

勿論、有人君との子供なんだし、産みたいよ。だけど…君の反応が怖い…。

『う、産みたいよ…?だけど…』
「そうか…!」
『え…?』
「お前がそう思っているなら、産もう。俺だって、お前との子供を授かれて嬉しいんだ」
『ほんとに…?』
「ああ。勿論だ」

そっか…有人君も産んで欲しいんだ…!良かった…。

「明日にでも、産婦人科に行くぞ」
『え、あ、うん!』
「名前も決めないとな」

あれ、なんだかんだ言って…有人君結構ノリノリなのでは…?

『嫌じゃ…ないの…?』
「当たり前だ。嫌がる奴なんて居ない。いるとしたら、その行為に愛を求めていない者だけだな」
『あ、ありがとう…』
「ああ」
『あ、ご飯…用意して無かった…!』
「一緒に作るか」

なんか、有人君浮かれてない?そんなに喜んでくれるなら、アクシデントでも伝えられて良かったかもしれない。

『ふふっ…有人君って分かりやすいね』
「そ、そうか…?」
『今、すっごく嬉しそうな顔してるもん。伝えられて良かった』
「して欲しいことがあれば、これから出来る限り手伝う」
『ありがとう。有人君』

良いパパになりそう…有人君。良い名前考えておかないと…。お星様に因んだ名前とか可愛いかも。キラキラネームとかは絶対やだ。社会で恥じない、立派な名前を付けてあげたい。

「明日休みを取っておいた」
『は、早い…』
「何か言ったか?」
『ううん、何も。さ、ご飯食べよ。有人君』
「ああ」

こんなに幸せそうな顔、結婚式ぶり。子供が出来るとやっぱり嬉しいのかな。

「暫くは静かな夜になりそうだな」
『まぁ…休めて良いのかも』
「そうだな。ここ最近毎日だったからな。疲れてないか?」
『ううん。大丈夫。あ、でも後で肩揉みしてくれると嬉しいな』
「任せろ」

なんか可愛い…。肩揉みは…まぁ、最近胸が大きくなってきたからっていうのが大きいかな。
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