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Break! 【イナズマイレブン】

第56章 Marry!〈天晶 瑠璃〉


元イナズマジャパンとの結婚という事で私の顔と共にヒロト君の顔も出された訳だけど…。

「とても幸せそうですね。奥様」
『高校一年生からずっと付き合ってきて…今はこうして一緒になれる事が本当に嬉しいんです』
「そんなに前から…!」
『私を変えてくれたのは間違いなく彼ですから』
「では、そんな旦那様に人生で一番綺麗な姿を見せてあげましょう!」
『ふふっ…はいっ!』

ヘアメイクも完了して、ドレスに着替える。瞳子さんと一緒に選んだドレスはやっぱり一段と輝いて見える。

「出来ました!」
『何だか…お姫様みたいです…』
「そうですよ。今日一日はお姫様です」
『そっか…そうですよね』

動く度に揺れるイヤリング。ダイヤが光を反射してキラキラと輝いている。そして衣擦れの音が静かな部屋の中に響いていた。スタッフさんには既に部屋を抜けて貰っていた。

「瑠璃、良いかな」
『うん、どうぞ』

ノックの音と共に聞こえたのは大好きな声で。勿論それを快諾する。

『今日はね。特別な日だよ。私と、君の。そして…丁度三年前のこの日に…』
「俺達は付き合った」
『うん。あの時は正直勢いだったけど…今は君と結婚できて良かったって思ってる』
「手放さなくて…本当に良かった」
『本当、こんな良い女手放したら損してたよ。ヒロト君』

その言葉と共に立ち上がって振り向いた。いつものメガネは外して、コンタクトにしてる…?

「…」
『…?』
「ごめん…見惚れちゃった」
『ヒロト君も…今日凄くカッコいい…』

高校生の時にタキシード姿も見たけれど、その時とはまた別のカッコ良さと言いますか…。

「瑠璃、キスして良い?」
『うん』

触れるようなキスをすれば、少し心が踊った。赤い髪をオールバックにして、タキシードの白に良く映えている。

「瑠璃、入るわよ」
『はい』
「瞳子さんに、おじさん、おばさんまで!」
「あらまぁ、綺麗になっちゃって」
「本当だね」
「綺麗よ、瑠璃」
『ありがとうございます!』

その後少しお話をして、写真撮影。それからリハーサル諸々を終わらせて、遂に本番になった。

『おじさん。今まで、私達を育ててくれてありがとう御座いました。ただでさえ人数も多くて、大変な思いをさせてしまって…』
「いや、こうして立派に育ってくれるのが嬉しいんじゃよ」
「お姉さん!笑顔、笑顔だよ!」
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