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Break! 【イナズマイレブン】

第56章 Marry!〈天晶 瑠璃〉


「キスで起こしてくれるって思ったんだけど」
『公衆の面前でそんなことする訳ないでしょ!』
「はいはい、分かったよ」
「ヒロトは起きた?」
『はい。それじゃあ行きましょうか』
「え、ドレスは?」
『当日のお楽しみ』

いつも驚かされてばっかりだから、今回位はこっちから驚かして良いよね?

「ええ…」
『良いじゃん、私史上最高に綺麗になるから』

貴方だけの為に、一番綺麗になるから。

「楽しみにしてる」
「さ、帰るわよ。次いでにご飯の材料も買っていきましょうか」
『はい!』

ーー5ヶ月後

「瑠璃、早くしないと置いていくよ」
『ま、まってヒロト君!…よし!行こう!』

車に乗って式場まで向かった。吉良財閥を継いでから、乗る車も豪華に…。何だか申し訳ない気分なんだけど。

『実はね、星羅ちゃん達も戻ってきてくれるんだって』
「イタリアからわざわざ戻ってきてくれるだなんて、良かったのかな」
『わざわざ休みとってもらったみたいだから、ちゃんと盛りあげないとね』
「まぁでも、親友の結婚式なら何が何でも出たいという気持ちも分からなくは無いけど」
『うん。私でもそうするよ。だって親友の結婚式出られなかったらきっと一生後悔するもん』

だからこそ星羅ちゃんは休みを取ってまで来てくれた。本当にありがたい。

「着いたね」
『うん、また後でね』
「ああ」

ヒロト君もかっこよくなっているんだろうなぁと思いつつ、自分の控え室に向かった。

『おはようございます。今日は宜しくお願いします』
「こちらこそお願いいたします。担当の岬です。それでは、ヘアメイクの準備を致しますのでこちらでお待ち下さい」
『はい』

まずはヘアメイク。今回はお団子を作ってから三つ編みで巻くスタイル。バレエの時からずっとお団子にはしてたけど、凝ったお団子にはしたこと無かったから。

「凄くスタイル宜しいですね。ジムに通っておられるんですか?」
『いえ、バレエをやっておりまして…』
「もしかして、あの天晶さんですか⁉︎」
『はい。そうです』
「やっぱり!同姓同名なのかな、と思っていたんですけど、まさか本物だとは…」
『そんな凄く無いですよ…!』
「旦那様も凄く素敵な方でしたよね」
『はい!元イナズマジャパンだったんです』
「そうだったんですね!」

まぁ、確かに私の結婚については大きくメディアで取り上げられていた。
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