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Break! 【イナズマイレブン】

第55章 Suggest!〈朝日奈 乃愛〉


「あ、乃愛さん」
『もしかして、響木監督に弟子入り?』
「そんな所っす」
『そっか。頑張ってね』

飛鷹君も大分身長伸びたなぁ。相変わらず響木監督は変わらないけど。

「乃愛さんも大学進学したんすよね」
『そうそう。大学行くとわかるけど、居なくなってから分かる親友の有り難さよね』
「そう言えば三人共別の大学に行ったんでしたっけ」
『大学というか…其々で…。瑠璃はバレエ一筋で、今もう結構有名でしょ?それから星羅は鬼道君と一緒にイタリアだし。無事、イタリアの大学にも合格したみたいだけど』
「いろいろと皆ぶっ飛んでましたからね」
『それ言われるときっついなぁ』
「で、注文は?」
「ラーメン」
『私チャーシュー麺で!』
「あいよ」

さっきも言った通り、瑠璃は世界を股にかけたバレリーナ。稲妻町で知らない人は居ないだろうという位の知名度。実際世界の凄い大会でも優勝を総ナメ。

「ラーメンとチャーシュー麺お待ち」
『いただきます!』
「いただきます」

星羅は鬼道君と一緒にイタリアへ渡り、大学にも無事合格。鬼道君もイタリアリーグで活躍しており、星羅は経済学を学んで将来の鬼道財閥に貢献したい様だ。

「うまい」
『本当。何か懐かしい気分になるなぁ』
「FFHIか?」
『そうそう。あれで私達大きく変わったから』
「そうだな」

高校一年生から二年生まで務めた、FFHIのマネージャー。三年生は流石に大学受験という事で勧誘は来なかった。

『はぁ〜美味しかった!』
「美味しかったです、響木さん」

御礼を言って、お金は修也が払ってくれた。

『ありがと』
「?」
『いつもご飯食べる時払ってくれるから』
「そうか?」

本当、優しいなぁ。微笑みながら腕を絡ませた。驚いたのか、若干ビクッとした。

『あ、ごめん。嫌だった?』

そっと腕を離した。ちょっと調子に乗っちゃったかもしれない。

「いや、そのままが良い」
『…うん!』

もう一度絡ませれば、体温が自然と上昇した。少し横をチラ見すると、修也の耳が少し赤くなっている。

『ねぇ、少し寄り道してこうよ』
「何処に行くんだ?」
『こっち』

手を引いて向かったのは水族館。夜の水族館って実はすっごい綺麗だし、昼間と違って混んでないから結構好きだったりする。

「ここに来たかったのか?」
『うん!夜の水族館の方が好きだからさ』
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