第50章 Consist!〈綾織 星羅〉£
『ちょ、ちょっと待って…』
「仕掛けたのはお前だ」
た、確かにそうだけど…。でも、心の準備が出来てないっていうか…。
「脱がすぞ」
『う、うん…』
制服がどんどん脱がされていく。久しぶりの感覚に少し震えた。
「怖いか?」
『久しぶりだから…ちょっと…』
「優しくする」
胸にそっと触れてきた。秋特有の涼しい風も同時に流れてくる。
「相変わらず綺麗だな」
『お、お世辞は良いよ…』
「事実だ」
こういう事をぽろっと言うからちょっと心配になってくる。誰にでも言ってるんじゃないかって、ちょっとした嫉妬心が芽を出した。
「言っておくが、お前にしか言ったことはない」
『そ、そんなに分かりやすいかなぁ…?私…』
「俺から見れば、な」
『うぅ…』
久し振りのキスも頭が蕩けそうだった。麻酔の様に頭に直接響き渡る感じが、何とも言えない気持ちになる。
『んぅ…ん…』
「甘いな」
キスだけで甘い電流が身体中を流れていく。下腹部も少し疼き始めていた。
「下も大分濡れているな」
『い、良いよ…言わなくて…』
「触るぞ」
骨張った細い指がつぷんとナカに入ってくる。それだけで軽くイってしまった。
「イったな」
『あっ…んんっ…』
ナカを掻き回されて、おかしくなってしまいそうだった。
『あっ…も、だめ…だからっ…!』
「大丈夫だ」
この言葉に凄く安心してしまうのは…きっと君だからなんだろうな、と呑気に考えていた。
「随分と余裕があるんだな」
『え、あ、ちがっ…あ、んん…!』
知らずのうちにもう有人君が挿入されていた。押し広げて入ってくる感覚が少し痛みを伴って、顔を歪めた。
「大丈夫か」
『う、うん…』
「少し急すぎたな。もう少しゆっくりにしよう」
怖い人に見えるけど、実はすごい優しくて。自分に厳しく、他人に優しくができる本当に凄い人だと思う。
「全部入ったな」
『うんっ…』
「久しぶりだったが故に少しキツイな…。動いても良いか?」
『良いよ…』
ゆっくりとピストン運動が始まる。ナカの襞が離さまいと必死に絡み付こうとしている。
『あっ…ふぁっ…ああっ…』
「やっぱり…キツイな」
『でも、有人君の、分かるよ。凄く…熱くて硬い…』
「そうだなっ…」
『ひぁああっ…ちょっと…!』
「まだ第一ラウンドさえ終わっていないからな」
今日の赤い目は獣の目だった。