• テキストサイズ

Break! 【イナズマイレブン】

第42章 FFHI Ⅵ〈綾織 星羅〉


この瞳を見れるのも、あと少し。

『サッカーには確かにルールもあるよ。でも、サッカープレーヤーの数だけプレーがあって、そのプレーにはこうしなきゃいけないなんて事は無いと思う。有人君がやりたいようにプレーするのが良いと思うんだ』
「お前が言うと矢張り説得力があるな」
『えぇ…そうかな…』
「ああ、お前に聞いて正解だった」

そっか、少しでも力になれてるなら、私はそれだけで嬉しいよ。

『私、有人君の為ならきっと幾らでも力になれるから。だから…だから幾らでも頼ってね』
「ああ」
『それじゃあ、食堂に行こうか。今日は叔母さんが作ってくれてるみたいで、もう夕食出来てるんだって』
「そうだな」

一人暮らしの頃に使ってたルームウェアを着て食堂に向かった。良い匂いが立ち込めている。流石、熟練の技は違うなぁ。

『おばさん、作って頂いてありがとうございます』
「良いんだよ!皆疲れてんだから早く食いな!明日は休みだし、とっとと寝て回復しとくんだよ!」
『はい!』

ご飯の置かれている席に座ってご飯を食べた。やっぱり凄く美味しい。今度作り方教わろうかな…。

『明日は休みかぁ…』
「どうする。一度家に帰るか?」
『ううん。此処にいる』
「そうか」

というか、今日と明日の内にやっておかなきゃいけない事がある。新しい家に荷物を全部持って行かなくては。有人君に内緒で全部やっておこう。

『ご馳走様でした』
「後で部屋に行っても構わないか?」
『ごめんね、今日はちょっとやりたいことがあって。明日もちょっと用事あるから…』
「そうか」
『それじゃあ、先に戻ってるね』
「あ、ああ」

自分の食器を置いて部屋に戻った。携帯を持って監督の部屋に向かう。

『監督、いらっしゃいますか?』
「入れ」
『今日、家に帰ります。十時までには戻るので…』
「どうして俺のところに来た」
『他の人には言えないことなんです』
「そうか」

取り敢えずバッグに貴重品だけ持って出かけた。合宿場から家までは其れ程遠くないのですぐ着く。今日は、荷物を持って新しい家に行く予定だ。

『お父さん、帰りました。今から新しい家に向かいます』
「そうか。気を付けて。荷物は…」
『それほど無いので、何時もの車に入る位です』
「そうか。それじゃあすぐに車を手配しよう」
『ありがとうございます』

新しい家…どんな感じなんだろう。
/ 425ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp