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Break! 【イナズマイレブン】

第37章 FFHI III〈綾織 星羅〉


『夕食は6時半から7時半までになります。もし、食べたいメニューがあるなら、食堂にリクエストの紙を置いておくので活用してみて下さい。そして、8時半から10時半迄が大浴場入浴可能時間です。7時半からは基本的に自由時間になるので、自由に過ごしてください。但し、10時以降は条例により、外出禁止となります』
「基本的に部屋の行き来は自由ですが、皆で生活を共にするという事を意識して行動する様にしましょう」
『皆さんは、もう義務教育が終わって高校生という、大人と子供の境界にある、所謂マージナルマンと呼ばれる人達です。マナーやルール等をきちんと守る様にして下さい。説明は以上です。何か不明な点はありますか?この場でお答え出来る範囲ならお答えします』
「という事は、自由時間はコンビニとかに行って良いって事?」
『はい。但し、この合宿場に残っている誰かに何処に行くか、何時に戻るかを伝えるようにして下さい。そして必ず連絡出来る物を携帯する様にお願いします』
「因みに携帯電話持ってないよって人は私達に言ってね。このFFHIの期間だけ貸せるから、必ず申告する事!」
「後は何かある人いますか〜?」
『大丈夫な様なので、これで説明を終わりにします。また疑問が出てきた方は、後で質問して頂ければお答えしますので、遠慮無く声をかけてくださいね』

やっと終わった…。こんなに連続して話した事無いよ…。

「お疲れ、星羅」
『う、うん…』

小さく息を吐いた。人前で話すのがこんなに緊張するだなんて…。変な汗出てきちゃった。

「それでは解散だ。明後日の集合時間に遅れるなよ」

皆ガヤガヤと会議室を出て行く。良かった…さっきより皆張り詰めた感じは無いみたい。

「星羅」
『有人君』
「ちゃんと説明出来ていたな。偉いぞ、星羅」

ポンポンと頭を撫でられる。その手はほんのり暖かくて、とても心地良い。自然と笑顔になってしまう。

「帰るか」
『うん。あ、あのね、有人君。明日、楽しみにしててね』
「?」
『えへへ…明日のお楽しみだよ』

きっと何の事か気付いてないんだろうなぁ。明日頑張って乃愛ちゃんと瑠璃ちゃんの三人で協力して作ったチョコレート。因みに講師は乃愛ちゃん。お陰でいい感じのチョコが出来た。

「それは楽しみだな」

フッと笑う姿を見るともう気付いているのかもしれないけど、折角だから言わないでおこう。
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